糖尿病内科
糖尿病内科
当院では受診当日に糖尿病に関する採血結果がわかります。
速やかに生活習慣の指導や、治療方針に反映することが可能です。

残念ながら、糖尿病は完全に治る病気ではありません。
しかし、糖尿病と「上手に付き合う」ことで、合併症の発症・進展を抑えることができます。
「上手に付き合う」とは、自身のライフスタイルに適した食事療法・運動療法・薬物療法を無理なく継続することです。過度な食事療法・運動療法は長続きしないでしょうし、納得のいかない治療法では、通院そのものが負担になってしまいます。
当院ではそのようなことがないよう、患者様としっかりと対話を重ね、糖尿病診療に長けた医師・看護師・栄養士がチームとして、一人一人が糖尿病と「上手に付き合う」サポートをしたいと考えています。
初めて糖尿病を指摘された方はもちろん、現在おこなっている治療に不安や疑問がある方など、どうぞお気軽にご相談ください。スタッフ一同、心よりお待ちしています。
糖尿病とは血液中の血糖値が慢性的に高い状態が持続する病気です。大きく1型糖尿病と2型糖尿病に分かれており、日本人で圧倒的に多く、生活習慣病の一つとされているのが2型糖尿病です。発症には血糖値を下げる働きのあるインスリンの分泌不足に加え、過食、運動不足、肥満、ストレスといった生活習慣が関係していると考えられています。
現在、日本では食生活の変化、車の普及に伴う運動不足などによって、糖尿病の方は増加傾向にあります。2024年時点で成人の約10人に1人が「糖尿病が強く疑われる」状態に至っています。
高血糖が持続すると血管が障害され、身体の様々な臓器に影響を与えます。とくに細かい血管は影響を受けやすく、三大合併症といわれる糖尿病網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病神経障害を引き起こします。また、高血糖は動脈硬化を促すことで、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患などの危険因子にもなります。
2型糖尿病は初期症状がほとんどありませんが、これらの合併症の発症・進展の阻止のためにも、早期に発見し適切に加療を継続することが非常に重要です。
このような症状やお悩みがある方はご相談ください
血糖値は食事の前後や時間帯などによって変動します。そこで安定した血糖値の状態を表す指標として、広く使われているのがHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)です。過去1~2か月の平均血糖値を反映し、糖尿病の合併症予防のための血糖コントロールの管理に有効とされています。
2回行われる検査において、以下のいずれかが両日で確認されると糖尿病と診断されます。
1度の検査で(1)〜(3)のうちの1つと(4)が同時に確認された場合、糖尿病と診断されます。
2型糖尿病
糖尿病全体の約9割を占めます。インスリン分泌低下とインスリンの効きにくさ(インスリン抵抗性)が原因で発症します。これらは家族歴などの遺伝因子に加え、過食や運動不足、それに基づく肥満、不規則な生活リズム、加齢などの環境因子が関わって生じます。
インスリン分泌低下・インスリン抵抗性の状態を評価しつつ、ライフスタイルや合併症などを考慮して治療方針を決定する必要があります。
1型糖尿病
何らかの原因によって膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなってしまう病気です。免疫機能の異常などにより自分の細胞を攻撃してしまう「自己免疫」の関与が考えられています。治療としては内服薬ではなく、インスリン注射がメインとなります。また、可能な場合はカーボカウントという方法を用いてインスリン注射を行います。
当院では持続血糖測定器(リブレセンサー)を用いての24時間リアルタイムでの血糖管理、インスリンポンプ療法にも対応しています。
妊娠糖尿病・
糖尿病合併妊娠
妊娠糖尿病とは、妊娠中に初めて高血糖を指摘され、まだ明らかな糖尿病と診断されていない状態を指します。
一方、妊娠前から糖尿病がある場合は、糖尿病合併妊娠と呼ばれます。
いずれも妊娠中に血糖値が高い状態が続くと、母体や胎児に様々な影響が出る可能性があるため、適切な管理が重要です。妊娠中は糖尿病の内服薬は使用できないため、必要であればインスリンでの治療を行います。
細小血管障害と大血管障害、その他に分類されます。
糖尿病の発症後、適切な管理ができていない状態で経過すると、これらの合併症の発症・進行のリスクが高まります。診断早期から治療を行い合併症の発症を予防するとともに、定期的な検査で合併症の早期発見・早期治療を行うことが重要です。
当院では血液・尿検査、心電図、頸動脈超音波検査、腹部超音波検査などで、このような合併症の早期発見に努めてまいります。
初期から自覚症状なく進行します。網膜の毛細血管が傷つき、出血を起こすと視野障害や視力障害を引き起こし、最悪の場合は失明に至ります。糖尿病網膜症は日本人の失明原因の第2位です。糖尿病と診断されたら、自覚症状がなくても定期的に「眼底検査」を受け、良好な血糖コントロールを継続的に行っていくことが大切です。
腎臓には糸球体という毛細血管のかたまりがあり、血液をろ過しています。高血糖の状態になると、この糸球体が傷つきやすくなり、尿と一緒にたんぱく質が漏れ出てくるようになってしまいます。さらに進行すると、腎不全となり人工透析が必要になります。日本で人工透析になる原因の第1位は糖尿病腎症です。
糖尿病腎症の早期発見のためにはタンパク尿の中でも微量アルブミンを測定します。糖尿病だけでなく、血圧、コレステロール等のコントロールを良好にすることで糖尿病腎症の進行を予防することが可能です。
糖尿病は末梢神経にもダメージを与えます。症状としては、手足がしびれたり、悪化すると痛みの感覚が鈍くなったりします(けがや火傷の痛みに気づかないなど)。進行すると自律神経が障害され、立ちくらみ、便秘、発汗障害、勃起障害などが生じることもあります。
足の小さなケガに気づけず感染・壊疽を起こしてしまい、最悪の場合、足の切断を余儀なくされることもあります。
自覚症状が出ることも多いため、早めに医師に相談しましょう。
糖尿病は高血圧、脂質異常症と同様に大きな血管へダメージを与え動脈硬化性疾患の大きなリスクとなります。
大血管障害:狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症
感染症、認知症、歯周病なども合併症として挙げられます。
2型糖尿病では食事療法、運動療法、薬物療法の3つが柱となります。
血糖値を管理することで、合併症の発症・進行を阻止して、糖尿病のない方と変わらない寿命と生活の質(QOL)を目指すことが目標になります。

糖尿病における血糖コントロール目標値

糖尿病において食事療法は治療の根幹となります。炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素をバランスよく摂ることや、ビタミン、ミネラルなどを欠かさず摂取することが大切です。具体的には「糖尿病食事療法のための食品交換表」(日本糖尿病学会)という表を利用し栄養バランスの良い食事を摂ります。
当院では管理栄養士による栄養指導も行っております。普段の食生活や家族背景などをお伺いし、継続して取り組める食事療法を一緒に考えていきますので、お気軽にご相談ください。
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行うと、インスリン抵抗性が改善しやすくなります。
筋肉トレーニングなどのレジスタンス運動を行うことで筋肉量が増えます。筋肉は糖を取り込む臓器ですので、血糖値が管理しやすくなります。
上記の有酸素運動とレジスタンス運動を適宜組み合わせて行うことが重要ですが、無理はせず、継続可能な運動から取り入れていきましょう。
合併症によっては、運動療法が推奨されないケースもあるため、医師にご相談ください。
食事療法と運動療法を続けても血糖コントロールが十分に改善しない場合は、薬物療法を検討します。薬物療法には、飲み薬を用いる内服薬と、インスリンなどを注射で補充する注射製剤の2種類があり、特に経口薬は2026年5月時点で9種類と非常に多岐にわたっています。
近年、糖尿病治療薬は大きく進歩しました。SGLT2阻害薬、インクレチン製剤(GLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬)などが登場し、これらの薬剤は治療過程で懸念される低血糖を起こしにくいうえ、体重を減らす作用や、心臓・腎臓の合併症に対する保護効果を持つものもあります。
どの薬をいつから開始し、どのように組み合わせて治療していくかは、患者様の糖尿病のタイプや合併症の進行程度、生活背景、副作用のリスクなどを総合的に判断して決める必要があります。もちろん、必要以上に薬剤を使用することはありません。管理目標に達している場合は、適宜減薬することも大切です。
当院では糖尿病専門医として、患者様一人一人に最適な治療を検討・提案させていただきます。
糖尿病の治療のうえで、必要時にインスリンを導入することは非常に重要です。
当院では外来でのインスリン導入も可能です。
インスリンの種類や投与量、投与方法、使用時の注意点、血糖測定の重要性・方法なども丁寧に説明し、インスリン加療への不安を軽減できるようにサポートいたします。
またインスリン治療の方に従来の指先で測定する血糖測定器のほかに、持続血糖測定器(リブレセンサー)によるCGM(Continuous Glucose Monitoring)も導入しております。上腕に取り付けたセンサーを通じて持続的に血糖値を測定し、スマートフォンで日内変動を確認、記録することが可能です。

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