栄養指導
栄養指導

当院では、管理栄養士による栄養指導を行っています。
糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病は食生活の工夫によって改善が見込めます。
しかし、毎日のことですし食事は暮らしにおける大きな楽しみでもあるので、無理な制限は続きません。当院では無理な提案を押し付けるのではなく、実際の食生活に寄り添う形で、一人一人に合った目標を一緒に設定し、わかりやすく丁寧に説明します。また継続的なフォローで、無理なく実践できるようにサポートします。ご希望の方はお気軽にお声掛けください。ご家族の方を交えたご相談も歓迎しております。
糖尿病、高血圧、脂質異常症、慢性腎臓病、肥満症 など
*適応可否は診察時に医師が判断します。詳しくはスタッフまでお尋ねください。
外来予約
まずは診察を受けて医師にご相談ください。診察後、栄養指導の予約をお取りします。
初回指導
生活習慣や食事内容をお伺いして、一人一人のライフスタイルに合わせ無理なく続けられる目標や方法を相談しながら、一緒に考えていきます。
継続指導
希望のある方や継続が必要な方は、定期的に栄養指導を受けていただきます。頑張りや工夫がどう変化につながったか、体重や当日の採血の結果も踏まえながら振り返りを行います。継続が難しかった場合は原因について一緒に考えていきます。
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用不足により、慢性的に高血糖になった状態のことです。
糖分を含有する食べ物は、消化酵素などによりブドウ糖に分解されて、小腸から血液中に吸収されます。そして、血液中のブドウ糖が増加してくると、膵臓からインスリンが分泌され、その働きによってブドウ糖は筋肉などの細胞へ送り込まれ、エネルギーとして消費されます。
しかし、肥満などが原因でこのインスリンの作用不足が生じると、体の各細胞が栄養不良となり、一方で、消費されないブドウ糖は血液中にどんどん増え続け、持続的な高血糖の状態となります。この状態を放置すると糖尿病を発症し、様々な合併症が起きてきます。
こうした状態を防ぐために、肥満のある方は、適正なエネルギー量摂取と減量によってインスリンの働きを改善させることが重要です。また肥満のない場合でも、総エネルギー量を適正化して、インスリン作用の需要と供給のバランスを整えます。
あわせて、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を過不足なくバランスよく摂取することも大切です。
1日の目安となるエネルギー摂取量は、以下の計算式から求められます。
エネルギー摂取量(kcal)=目標体重(kg)(※1)×エネルギー係数(※2)
係数に幅がありますが、肥満の方の減量のためには小さめの係数を設定します。
一方、高齢者のフレイル予防には大きめの係数を設定します。
1日の目安となるエネルギー摂取量は、身長から計算される目標体重とエネルギー係数で決まります。糖尿病の患者様ごとに状況(性別・年齢・血糖コントロール・合併症の有無など)が異なり、計算式に当てはまらない方もいます。実際には、患者様一人一人と相談しながら決めていきます。
炭水化物・たんぱく質・脂質は、エネルギーのもととなる三大栄養素で、体の中で欠かすことのできない栄養素です。炭水化物はブドウ糖となり、体のエネルギー源となります。たんぱく質は筋肉や臓器などを構成する重要な栄養素です。脂質は体のエネルギーとなり、ホルモンや細胞などを作る材料となります。
骨や歯の材料となるのがカルシウムなどのミネラルです。体の働きを正常に保つためには、鉄・銅・亜鉛などのミネラルやビタミンなども必要です。
このような、いろいろな栄養素を適量にとるのがバランスのとれた食事です。主食(ごはん、パン、めん類など)、良質なたんぱく質を含むおかず(魚類、肉類、大豆製品、卵など)、野菜、海藻、きのこ、こんにゃく、乳製品(牛乳、ヨーグルトなど)、果物などを1日の中で組み合わせて摂取するとバランスのよい食事に近くなります。
栄養摂取比率としては、エネルギー摂取量の50~60%を炭水化物から摂取し、タンパク質は20%までとして、残りを脂質とするのが一般的とされています。

体にとってエネルギー(カロリー)となるものは、三大栄養素と呼ばれている「炭水化物・たんぱく質・脂質」です。三大栄養素はそれぞれ血糖値への影響が異なります。

上図に示したように、まずは食後から急激に上昇し、食後30分~1時間に高くなるのが炭水化物です。次に食後3時間頃に高くなるのがたんぱく質です。最後にじわじわと食後6~12時間頃に上昇するのが脂質です。
白米やパン、麺類などの炭水化物のみの過剰摂取では、血糖値が上昇しやすいことがわかります。このような知識を得ておくことも、糖尿病の食事療法を理解する上で重要です。
短期的な血糖上昇をもたらすのは炭水化物(英語ではカーボハイドレートであり、略してカーボといいます)です。そのため、食事中の炭水化物量の計算に基づいて追加インスリン投与量を調整する方法をカーボカウントといいます。
基礎カーボカウントと応用カーボカウントに分類されています。
基礎カーボカウントでは炭水化物の量を把握(カウント)して一食あたりの炭水化物の量を一定にすることで、血糖値の安定化を図ります。
応用カーボカウントでは摂取する炭水化物の量にあわせてインスリン注射の単位数を調整し、血糖値をコントロールします。応用カーボカウントは1型糖尿病の方や、自己のインスリン分泌能が低下して頻回インスリン注射を行っている2型糖尿病の方に有効です。
糖尿病の食事療法に関して簡単に解説してきましたが、栄養指導の対象は糖尿病だけでなく、高血圧、脂質異常症、肥満症などの方も含まれます。栄養指導を受けることで、健康的な生活習慣の改善を無理なく続けることが期待できます。また食事療法は、生活習慣病など様々な疾患の治療の根幹であり、非常に重要です。
ぜひ、一度当院の栄養指導を活用してみてください。
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