フットケア
フットケア

糖尿病性足病変とは、糖尿病に合併しやすい水虫や細菌感染、足の変形、タコ・ウオノメ、血流障害、知覚障害など、さまざまな足のトラブルを指します。
これらの発見や処置が遅れると足潰瘍につながり、重症化すると、最悪の場合には足の切断に至ることもあります。
何歳になっても自分の足で自由に歩ける「丈夫な足」を目指して、患者様ご自身にも日々のフットケアに取り組んでいただくことが大切です。
血糖コントロールができておらず、血糖値が高い状態が続くと、白血球をはじめとする免疫に関わる細胞の働きが低下します。その結果、免疫力が弱まり、細菌感染症を起こしやすい状態になります。
また、糖尿病の三大合併症のひとつである神経障害が進行すると、痛みなどの感覚が鈍くなります。そのため、足に傷ができても気づきにくく、発見が遅れる原因となります。他にも、自律神経障害による発汗異常が生じることで皮膚が乾燥しやすくなり、ひび割れや傷などの皮膚トラブルも起こりやすくなります。
糖尿病によって足の血管に動脈硬化が進行し血流が低下すると、末梢組織へ十分な酸素や栄養が行き渡らなくなります。これにより傷の治癒がさらに遅れ、重症化すると足潰瘍や壊疽といった深刻な状態になることもあります。
足を毎日チェックする
足は毎日観察する習慣をつけましょう。傷、赤み、腫れなど、わずかな異常を見逃さないことが大切です。
糖尿病神経障害がある場合、痛みを感じにくくなるため、異変に気づくのが遅れることがあります。自覚症状がなくても、鏡を使用したり、家族に協力してもらって足裏や指の間まで丁寧に確認しましょう。
清潔を保つ
足を常に清潔な状態に保つために、入浴時には石鹸をよく泡立てて、足趾の間まで丁寧に洗います。この際、強くこすりすぎると皮膚を傷つけてしまい、感染の原因となることがあります。そのため、手でやさしく洗うことが大切です。
正しい爪切りを行う
角を落とした四角い形に切る「スクエアオフ」で爪を切ります。また、爪を切りすぎて深爪しないように注意します。爪先が指先と同じくらい、もしくは少し長めになるぐらいが理想です。爪切り後に爪やすりで整えると、傷を防ぐことができます。
通気性の良い靴・靴下を選ぶ
水虫の原因となる白癬菌は、湿気の多い環境を好みます。蒸れを防ぐためにも、通気性の良い靴や吸湿性に優れた靴下を選びましょう。
なお、サンダルは通気性に優れる反面、靴擦れや外傷の原因となることがあります。長時間の歩行時には、足をしっかり保護できるスニーカーなどの着用をおすすめします。
乾燥対策として十分な保湿を行う
皮膚が乾燥すると、ひび割れや亀裂が生じやすくなり、感染症のリスクも高まります。
入浴後など皮膚が清潔で柔らかい状態のときに、保湿剤や保湿クリームを塗る習慣をつけましょう。季節を問わず、継続的な保湿ケアが重要です。
「低温やけど」に注意する
冬場は暖房器具を使用する機会が増えますが、低温やけどには特に注意が必要です。
電気カーペット、こたつ、湯たんぽ、ストーブ、使い捨てカイロなどを長時間使用すると、自覚のないまま皮膚が損傷することがあります。
特に糖尿病神経障害が進行している方では、熱さや痛みを感じにくく、やけどに気づきにくいため注意が必要です。暖房器具は直接肌に当て続けないようにし、こまめに使用状況を確認しましょう。
TOP